初めて降り立ったニューヨークは雨。
千歳、成田、北京、そしてJFK。
相方はMPC1000やたくさんの機材をリュックサックに背負ってきており、
それはまるで修行のようで、「亀の甲羅」と呼んでいた。
イミグレの度に全て机に並べられ、ニューヨークに到着した時には
既に長旅を終えたような顔をしていた。
JFKの雨は妙に現実的だった。
今回の旅は、ライブペイントのオファーが切っ掛けだった。
憧れのヒーロー、ブッダブランドとニューヨークでセッションできたことは
何にも代えがたい宝物となった。
滞在中、いわゆる観光地と言われるようなところへはほとんど行かず、
毎日たくさん「音」を浴び、本当にたくさんの「出会い」があった。
他の時間は、滞在先で絵を描き、次回の個展に向けてのプランやコンセプトを練る為の時間に当てた。
あの空気感に溶け込み、制作できることが嬉しかった。
ニューヨークに限らずだが、
故郷を離れて、客観的に故郷を思うと、
良いところがたくさん再確認できた。
大都会、言葉の壁、消極的な自分、
悔しい思いもしたが、必死に食らいついた。
ようやく地下鉄にも慣れたころには、日本に戻る準備。
パワーアップして絶対また来てやろうと心に誓った。
旅立ちに協力してくれた仲間、
喜び、悲しみ、を共にした相方ぺいちゃん、
本当にありがとう。
この経験を作品に活かし、
さらなる目標に向かって頑張ります。
そして旅は終わらない。