今年の夏が始まる頃、
トンコリ奏者、OKIさんから連絡があった。
「ぜひ釧路でライブをやりたい」
OKIさんの奏でるトンコリの音が、
釧路に響いた事がなかったのは以外だった。
電話越しからOKIさんの熱意が伝わってくる。
自分の都合で、東京個展を控えていた時期の連絡。
その時は、泣く泣く持ち越しとなってしまい、
嬉しい気持ちと、申し訳ない気持ちと入り交る。
しかし、その後数回にわたり、
「やはり釧路でライブをしたい」という嬉しい連絡が続いた。
自分は、ただの絵描きであり、
オーガナイザーでもなければ、
毎月レギュラーイベントを打っている訳でもない。
色々な仲間に支えられ、協力して頂き、
今回釧路初公演を開催するまでの運びとなった。
原発を始めとした政府への魂の叫び、
アイヌ民族の様々な問題、
色々な想いを背負い、それらを音楽というツールを通し、
トンコリを抱え、世界中に伝え続けているOKIさん。
初めての地、釧路でのライブはどのような趣旨にするか、
OKIさんと何度も話し合った。
昨年、大城美佐子さんとの「北と南 TOUR -弟子屈公演-」を見に行った時、
嫌な事も全部忘れて、心から楽しんだ記憶が蘇る。
会場の辻谷商店は愛で溢れ返っていた。
言葉や文章では伝わらない、
本当の音楽の力を自分は体現したのだと思う。
「OKIさん、あのときのように、純粋に音楽で楽しませてほしいです。」
そう伝えると、
「オレに任せろ。」という
心強くもシンプルな返事がOKIさんから帰ってきた。
愛奴力 -ainu power-
OKI & SPECIAL BAND
70人限定釧路初ライブ
2014年10月5日(日)
@club GREEN
北海道釧路市栄町2丁目3 ニューグリンビル 3F
TEL.0154-25-1050
開場/18:30 開演/19:00
前売/2,500円 当日/3,000円
with:
KAPIW&APAPPO
太鼓一家
mouse the ripper
Northern Lights Sound Dimension
Live Paint:
GENTA TANAKA(KINGRAFIX)
メールでご予約/clubgreen946@gmail.com
OKI
カラフト・アイヌの伝統弦楽器「トンコリ」の奏者であり、数多くの夏フェス(FUJI ROCK、ライジングサン、朝霧JAM、渚音楽祭など)に出演し、世界各地をツアーする『OKI ダブ・アイヌ・バンド』リーダー、OKIの率いるOKI & SPECIAL BANDが、秋の釧路に初登場。メンバーは、キーボードに元『フィッシュマンズ』、現在は『ダブ・アイヌ・バンド』、『リトルテンポ』のメンバーでもあるジャパニーズ・レジェンド・レゲエ・キーボーディスト、Hakase-Sun。ベースに『レゲレーション・インディペンデンス』、『リクル・マイ・バンド』のKouchie。ドラムスに『キングダム・アフロックス』の田中慶一。サハリン生まれのトンコリがアフリカ、カリブ、日本のリズムとともに渦巻く。どこにも属さないマージナルな存在、OKIのスペシャルバンドは、雷鳴轟く釧路の海に白波をたてるだろう。
KAPIW&APAPPO
カピウ&アパッポ。アイヌ語でKAPIW=カモメ、APAPPO=花という意を持つ、阿寒湖畔出身の姉妹ユニット。地元阿寒や祖母から伝承されてきた歌を中心に、民族楽器ムックリやトンコリも交え、アイヌの歌の魅力や文化を伝えるべく活動をしている彼女たちのライブは必聴。